2022年4月1日から2023年3月31日まで
法人名:特定非営利活動法人ブルーサークル2050
設立初年度および2015年度は、事務局機能の整備を推し進め、本NPOの活動理念および内容について積極的な広報を展開した。2016年度には熊本地震が発生したが、「被災された糖尿病患者向け相談窓口」の開設を本NPOのホームページにて情報発信、熊本県糖尿病対策推進会議の指導下に設立された熊本糖尿病支援チーム(Kumamoto Diabetes assistance Team: K-DAT)の県内避難所への訪問支援活動を人的、経済的に支援した。
2017年度以降は、定款に掲げた目的に合致した事業を展開してきている。ブルーサークルメニューガイドブック第3版の発刊と配布、県民公開講座の開催と運営、一般的な糖尿病啓発とともに災害対策を含む内容等の啓発・教育事業を行ってきた。しかしながら、昨年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、予定した事業のうち、特に講演会や講習会の開催は控えざるを得なかったものの、WEB、あるいはハイブリッドで開催された講演会への支援を行いつつ、コロナ禍にあっての糖尿病啓活活動の在り方を模索した期間となった。ワクチン接種の拡大や治療薬の開発も進められて来たが、2022年度も新型コロナウイルス感染の終息の目処は立たず、状況に応じた対応が必要であることは続くと考える。
「2050年までに糖尿病および糖尿病合併症に罹患する人々を50%削減する」という目標を達成するために、これまでの計画に沿った以下の事業を継続的に実施していくことを前提とするが、新型コロナウイルス感染拡大の状況に対応し、新たな形の糖尿病啓発活動を行っていく必要がある。なお、小中学校および市町村への出前糖尿病講座、保健関係者および医療関係者への糖尿病・生活習慣病の教育に関する事業については、周知を強化する。コロナ禍にあって、対面の啓発事業の開催が制限されることから、この機会を利用し、啓発活動の全般について、HPをはじめとするWEB上の情報発信の充実、WEBでの講演、講座の実施、および教育資材を含むWEBコンテンツの充実を図っていきたい。
具体的には、糖尿病に関するWEB講演会と連携した配信、後援および講習のコンテンツの共有、アーカイブ化を行い、オンデマンド視聴を可能とするとともに、視聴者からの意見や質問を受けることができるような双方向性の環境を整えることで、効果的な啓発活動としていきたい。また、過去の活動の記録のアーカイブ化も進め、共有を可能にするなど、これまでの資財を有効に活用することを積極的に進めたい。また、災害時の糖尿病患者の支援活動の一環として、代謝内科学教室および熊本大学病院災害医療教育研究センターの「糖尿病患者(特に1型およびインスリン依存状態ある患者)のくまもとメディカルネットワークへの登録促進事業」に対し、支援、協力を継続して行う。ブルーサークルメニュー促進については、コロナ禍にあって、まずは提供店の現状を把握することを行い、そのうえで、継続の依頼、新たなメニューの開発の依頼をおこなっていく。また、熊本県健康づくり推進課の「マイスター店」と協調し、BCM提供店をより一層PR、応援する企画を検討し、その活動をHP、SNSを通して発信していく。
その他の事業については前年同様継続して行う予定である。
(1) 特定非営利活動に係る事業
定款の事業名 糖尿病を中心とした生活習慣病の患者数減少を目指す事業
事業内容 | 実施予定日時 | 実施予定場所 | 従事者の予定人数 | 受益対象者の範囲及び予定人数 | 支出見込額(千円) |
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小中学校への出前 DM(糖尿病)講座 ※要望に応じ、災害対策を含める | 随時 | 県内の小中学校(WEB等) | 15名 (3件) |
県内の小中学校関係者、小中学生および保護者など、約1,000名(波及 約3,000名) | 50千円 |
市町村への出前 DM(糖尿病)講座 ※要望に応じ、災害対策を含める | 随時 | 県内の市町村(WEB等) | 15名 (3件) |
県内の市町村住民など、約2,000名(波及 約5,000名) | 50千円 |
(旧熊本県健康づくりモデル事業)ブルーサークルメニュー社員食堂版の開発 | 通年 | 県内の企業・団体の社員食堂等 | 20名 | 社員食堂利用者および その家族など、約30,000名 | 800千円 |
ブルーサークルメニューの有益性調査 | 適時 | 県内のレストラン・食堂・病院、企業団体の社員食堂等 | 5名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 30千円 |
ブルーサークルメニュー利用・普及貢献大賞設立 | 適時 | 県内のレストラン・食堂・病院、企業団体の社員食堂等 | 10名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 50千円 |
世界糖尿病デーにおける啓発活動 | 熊本市中心部 | 70名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 100千円 | |
糖尿病および糖尿病合併症の臨床的疫学調査 | 随時 | 県内の医療機関 | 10名 | 県内の医療機関、約1,500施設における受療者、一般の生活習慣病患者、約15,000名 | 100千円 |
WEB講演会と連携した配信アーカイブ化 | 随時 | インターネット | 5名 | 本NPO関連サイトアクセス者、その他、約100,000名 | 30千円 |
教育資材の作成と共有 | 随時 | 県内の医療機関 | 5名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 30千円 |
糖尿病教室、スタッフへの講習開催の支援 | 随時 | 県内の医療機関 | 5名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 30千円 |
熊本メディカルネットワークへの登録促進事業 | 随時 | 熊本大学病院災害医療教育センター | 5名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 30千円 |
ブルーサークルメニュー普及・PR推進のためのHP ・SNS等での広報活動 |
随時 | インターネット | 6名 | 熊本県民を含む一般市民、約700,000名 | 100千円 |
ブルーサークルメニュー提供に関するアンケート実施 |
〜2022. 4.28 |
郵送 |
2名
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ブルーサークルメニュー提供店のうちマイスター店移行辞退店等計45店舗 | 50千円 |